元本割れしなくて安心

外貨MMFを始めると元本割れという言葉を耳にします。元本割れとは、証券会社に預けている額が、取引によって預けた金額を下回ってしまう、つまり、取引によって損失が出た場合のことをいいます。

元本割れのリスクが極めて低い

外貨MMFは、安全性が高い金融商品ですから元本割れを起こす可能性は、0とは言えませんが非常に少なくなっています。投資対象が格付けの高い債権やCP(コマーシャル・ペーパー=:優良企業が発行する約束手形)で運用されており、どちらも「短期」という条件のため、リスクが小さいからなのです。

外貨MMFの元本割れのリスクが低い理由として、
1、先進国が発行する国債や格付けの高い公社債など、安全性が高いものに投資されていること。
2、投資する資産の残存期間が短いこと(平均残存期間90日)。 残存期間が短いと、金利変動の影響を受けにくくなります。

例えば、米ドル建てのMMFの場合には、主に州政府や連邦政府が発行する公社債で運用されています。
しかも、格付けの高い公社債などで運用することが徹底されていて、その他にも、残存期間が1年未満のものに限るなど、厳しいルールのもとで元本維持が図られています。
米国債の他には企業の社債=CPなども含まれますが、有名な企業であれば良いというわけではなく、その格付けもトップクラスでなければなりません。
なお、米ドル建てMMF以外でも、元本維持の姿勢は変わりません。

為替変動リスクには注意

このように投資信託先の金利リスク、信用リスクは小さいのですが、外貨建ての債券に投資するため、為替変動リスクは常に存在します。
例えば、円安の時に投資した100ドルが1年後に元本割れすることなく金利によって無事101ドルになったとします。しかし、購入時に1ドル100円だった為替レートが円高となって1ドル90円になっていたとすると、購入価額の1万円が、101ドル×90円=9,090円に減ってしまうことになります。外貨では元本割れしていなくても、円に換算すると元本割れを起こしたのと同じことになってしまう場合もあるのです。

これをパーセンテージで比較すると、この場合年率は1%、為替レートの変動率は−10%です。ちなみに2011年10月現在の米ドルMMFの年率が0.007%ですから、為替変動リスクがいかに重要かおわかりいただけるでしょう。

外貨MMFの特徴なのですが、満期や取引期限がないために、常に為替の変動に注意して投資を行っていかなくてはなりません。為替変動にさえ気をつけていれば、元本割れのリスクを回避し、資産を拡大することが出来るでしょう。