FXと外貨MMFの違い

外貨MMFの仕組みや特徴についての知識を得たところで、次はFXとの違いについて見ていきましょう。
同じ外貨での金融商品であるFXと外貨MMF。いったいどちらのほうが魅力的な商品なのでしょうか。

FXと外貨MMFは一長一短

まずは手数料の比較です。
FXの手数料は無料が一般的となっています。事実上の手数料であるスプレッド(買値と売値の差)に関しても、米ドルで1通貨あたり0銭〜5銭程度となっています。外貨MMFは片道25銭ですから、手数料ではFXに軍配があがりそうです。

・金融商品としての性質
次に金融商品としての性質を比較してみます。
外貨MMFは投資信託を購入する――つまり外貨を購入するのに似た構図――となりますが、一方のFXでは外貨を売って後で買い戻すという逆方向の取引も可能です。この点は現物取引である外貨MMFには真似が出来ないことと言えるでしょう。

・税金について
税金についてですが、これは外貨MMFの方が圧倒的に有利です。FXで得た収益は雑所得として課税対象となります。FXは利子に相当するスワップ金利も運用益の一つと計算され、為替差益と合計して総合所得の雑所得として税率計算を行います。取引所取引の場合は申告分離課税で、一律20%が課せられます。店頭取引の場合は総合課税で、FX以外の収入とも合計した課税所得に累進課税されます。税率は最大で15〜50%です。

対する外貨MMFも2016年より売却による利益の部分が申告分離課税の対象になっています。2015年末までは外貨MMFの売却利益に対して非課税だったため、人気の金融商品でした。2016年1月1日より税制改正によって、売却利益には上場株式の場合と同様の税率が課されるようになったのです。
参考:外貨MMFの税金

・FX最大の特徴であるレバレッジ
そしてFX最大の特徴であるレバレッジについて。
FXでは業者に預けた証拠金の数十から数百倍のレバレッジで取引することが出来ます。このレバレッジを使うことによって、一度に大きな利益を出すことが可能です。
しかし、逆に言えば、レバレッジが大きくなるほどに、取引に失敗した時のリスクも大きくなります。FXの相場は安定していないため、初心者がはじめから思い通りの利益を出すことは難しいと言えるでしょう。

その点、外貨MMFは相場が安定しているので、FXのように一度に大きな利益を得ることはできませんが、堅実に資産を増やしていくのには適した投資と言えます。

これらをまとめると、投資期間を長く、リスクを少なく資産運用したい場合は外貨MMF、短期間のうちに大きな利益を得たいのならFXのほうが圧倒的に有利と言えるでしょう。
ただ一言でどちらが優れているのかではなく、自分がなにを望むか、どちらのほうが自分に合っているかが、FXと外貨MMFの違いとなるでしょう。