外貨MMFの手数料とは

外貨MMFで投資を行う際に、知っておきたいのが手数料の問題です。取引や売買に関する手数料は基本無料ですが、為替の売買に関わる為替手数料(スプレッド)がかかってきます。FXの項目でも少しだけ触れましたが、ここでもう少し詳しく為替手数料について見ていきましょう。

・為替市場でよく見る用語――「TTS」「TTB」「仲値」とは?
為替相場には、円から外貨に変えるときのレート「TTS」と外貨から円に戻すときのレート「TTB」の2種類があります。
TTSというのは、"Telegraphic Transfer Selling rate"の略で、日本語では「対顧客電信売相場」と表されます。( これは、銀行が顧客に外貨を売る(Selling)レート、つまり、私たちが銀行から買うレートです。

これに対し、TTBというのは、"Telegraphic Transfer Buying rate"の略で、日本語では「対顧客電信買相場」と表されます。( こちらは逆に、銀行が顧客から外貨を買う(Buying)レートのことです。つまり、私たちが銀行に売るレートです。

TTSとTTBの中間にTTM("Telegraphic Transfer Middle rate")、つまり顧客に対しての外国為替業務に適用する基準となるレート=「仲値」があります。
この仲値は、TTSとTTBの平均値のことで、その中間値であるTTMは、為替レートの実質値とも言えます。

為替手数料は、このTTSとTTBの差額によって生まれます。この差額のことを「スプレッド」("spread"=広がり、間隔という意味)と呼びます。
つまり、銀行や証券会社は仲値にいくらか上乗せしたレート(TTS)で外貨を売り、仲値から値引いたレート(TTB)で買い取ります。
安く買って、高く売る。商売の基本原理ともいえるこの仕組みが、私たち顧客の支払う手数料というわけです。

手数料が安い外貨MMF

では、この手数料はいくらで設定されているのでしょうか。
米ドルを例にとると、外貨預金の為替手数料は、1ドルあたり片道1円、往復で2円です。

たとえば仲値が1ドル=100円とした場合、
 TTS(円→ドル)が1ドル=101円
 TTB(ドル→円)が1ドル=99円

となり、2円の手数料がかかったことになります。
1ドルで2円ということは、1万ドルだと2万円です。仮に1年間為替変動がなかったとして、金利が2%だったとしても、これでは赤字になってしまいます。

しかし外貨MMFの手数料は、外貨預金に比べて安く設定されています。
証券会社の手数料が1ドルあたり片道50銭、1万ドルで往復の手数料が1万円と、外貨預金の半分です。さらにネット証券だと片道1ドルあたり25銭、外貨預金の4分の1となっています。
そのうえ外貨MMFでは、為替差益が非課税です。

取引金額が大きくなるほど、手数料の違いが如実に表れてくるのがおわかりいただけるかと思います。
高い金利や為替差益ばかりに目がいってしまいがちな外貨投資ですが、じつはこの手数料が重要なポイントとなっているのです。