ユーロ建てMMFの特色とは

米ドルに次いで世界第2位の地位を確立し、各国の外貨準備通貨でも、シェアでも、米ドルに並びつつある成長を遂げています。取引高も米ドルに次ぐ第2位で、市場に与える影響も大きいため、やはりユーロ圏諸国に関するニュースは豊富に報道されています。特に米ドルとは相関関係にあるため、米ドルの逆をいくトレードを展開しやすい通貨となっています。

日本円との関連性も深く、為替の変動パターンを読みやすいので、初心者にはうってつけの商品です。
ユーロは特徴として一般的には変動が穏やかなことから外貨MMFの中でも安全性の高い商品だと言われていて、米ドルや他の通貨が危なくなった時の逃げ場所としても有効な通貨です。また、17カ国がユーロを導入しているために米ドルよりも世界経済の動向を率直に反映し、ニュースなどの情報がもつ意味は大変大きなものとなります。

ユーロを取り巻く環境

しかしここ数年では、ユーロの変動が大変激しくなっています。
2007年後半に表面化したサブプライム問題のために、アメリカの連邦準備制度(FRS)が政策金利の引き下げを決定したことにより、世界第2位のユーロにマネーが集まり、相対的に値を上げました。
しかしユーロ高となったのも一時的なもので、その後はむしろユーロ圏が経済危機の震源地となっていて、ユーロは下落し、米ドルに換算すると経済的には衰退傾向にあります。

そこへきてのギリシャ危機問題です。
2009年10月、ギリシャにおいて政権交代が行われましたが、その際、旧政権による大規模な財政赤字の隠蔽が明るみになりました。格付け会社は、相次いでギリシャ国債の格付けを引き下げ、デフォルト(債務不履行)の不安からギリシャ国債が暴落、それを受けて世界各国の平均株価も下落し、ユーロも多くの通貨との間で下落してしまいます。
ギリシャ国債をたくさん保有してもいるユーロ圏各国は、ギリシャがデフォルトに陥るのを防ぐため、協調して問題に取り組むこととなりました。これからの経済政策の動向が注目されます。

ユーロという通貨はまだ歴史が浅いためにテクニカルな分析が難しいという面もあります。
しかし、2011年現在でユーロを導入している欧州連合加盟国数は17カ国、しかもドイツやフランスといった先進国のもつ底力には、楽観視できないまでも非常に心強いものがあります。
ユーロはすでに米ドルに次ぐ第2の基軸通貨になっていて、貿易などの国際的な取引の中でもユーロを採用する国がどんどん増えてきています。

現在の危機的状況をどう切り抜けるか、これからの経済政策の動向が注目されます。