豪ドル建てMMFの特色

カナダは世界第2位の国土をもち、金、原油、石炭、木材などの豊富な天然資源を有する資源国で、その通貨であるカナダドルは、資源国通貨として位置づけられています。
また、G7に参加する先進7カ国の中で、財政収支、経常収支で最も良好な財政状態を維持している安定した経済力をもつ国です。

ただし資源国通貨の宿命として、商品相場の影響を受けやすいという側面があります。
たとえば、カナダの原油埋蔵量は全世界の埋蔵量の約15%を占め、サウジアラビアに次いで世界第2位となっています。そのため、中東地域での政情不安が起こったときでも原油の安定的な輸入をしようと、中東以外の地域からの輸入ルートとしてカナダを選ぶ国が増えています。このように、カナダドルは原油価格の動向に大きく影響を受けることになります。
ただ、同じ資源国通貨である豪ドルと比べるとその影響は軽微な傾向にあります。

米国の影響を受けやすい

また、カナダにとって隣国のアメリカは最大の輸出国です。つまり両国の経済関係は非常に強く、アメリカの影響を多分に受けるというのもカナダドルの特色のひとつです。したがって、アメリカ経済が良好なときはカナダ経済にも良い影響を与えるだろうとの見通しからカナダドルが買われ、逆にアメリカの景気が後退しているときはカナダドルが売られるという傾向にあります。
このようにカナダドルはアメリカの影響が大きいため、金融政策もアメリカに追従するかたちをとることが多いのですが、通貨の動きには米ドルとそれほどの連動性はありません。

しかし、カナダドルはときどき不可解な動きをすることもあるため、初心者には一筋縄ではいかない通貨かもしれません。